”喧嘩しないカップルはうまくいかない説”をどう思いますか。
誰よりも近い存在の恋人と喧嘩をしない…つまり何か問題があるに違いない!と解釈されるようです。
問題というのはたとえばこんなことです。
- お互いに興味がないから衝突しない
- 相手の言いなりになっているから喧嘩に発展しない
- 我慢を重ねていてストレスが溜まっている
喧嘩三昧な日々を過ごしてきた私たちカップルは、喧嘩のメリットをよく理解しているつもりですが、それでもあえて言いたいです。
喧嘩をするよりもしないほうがいい。これは間違いないです。喧嘩ばかりしていた頃は、そういうのとは無縁のカップルがずっと羨ましいと思っていました。
ここでは、喧嘩しないカップルと喧嘩三昧なカップル、どちらもたっぷり味わってきた私自身を振り返りつつ、喧嘩に頼ることなくずっと仲良しでいられる秘訣をご紹介します。
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①喧嘩しないカップルは「ひとり時間」を謳歌している
喧嘩しないくらい仲の良いカップルなら、ずっと一緒にいても楽しい時間を過ごせるでしょう。ですが、ずっと仲良しでいたいなら、「ふたり時間」と同じくらい「一人時間」を大切にすべきです。
なぜなら、一人で過ごすとこれまで見えていなかったものに気付けるからです。
たとえば、彼氏に対して「何だかよく分からないけどイライラする」という時期が訪れたとします。これを放置してしまうと、何でもない場面でいきなり怒り出してしまうでしょう。
彼に苛つく本当の理由は、彼と一緒にいては分かりません。離れて自問自答していくことでしか見つけられないのです。
自問自答と言っても簡単な質問を投げかけていくだけなので、すぐにできます。
「なんでイライラしているの?」「なんか悲しいことがあったの?」「何を我慢しているの?」「何を分かってもらいたいの?」
大抵は上記の質問で、苛つきの原因が見えてくるのでぜひやってみてください。
ある日いきなり感情が爆発してしまったら、喧嘩を避けるのは難しいです。
しかし、一人時間のなかで苛つきの理由を見つけ出すことができれば、心は落ち着きを取り戻し、彼氏に伝えるにしても言葉を選ぶことができます。もしくは、直接伝えずとも自己解決できる場合もあるでしょう。
また、一人の時間は倦怠期を軽くする効果もあります。距離を置く時間・一人で考える時間を作りやすくなるので、新鮮な気持ちで向き合えるようになります。
一人時間は精神的に大人になれる
男性はとくに、一人の時間が必要だと言われていますよね。
昔はそれが分からなくて衝突したものです…。「ふたりの時間よりも大切なんだね…」という禁断の比較もしましたが、これは絶対にやめたほうがいい。問題をややこしくしてしまいました。
彼氏に一人の時間が欲しいと言われたときは感情的になってしまいましたが、後に男性の心理を調べたり、彼をよくよく観察してみると色々なことが見えてきて勉強になりました。

男性は一人時間に対する欲求が強いように感じますが、もちろん女性にも一人で過ごす時間は大切です。
私の場合は、彼氏が眠った後にこっそり起きて、キッチンカウンターで海外ドラマを観ながら書き物をするのが至福の一人時間です。
一人時間を楽しめるようになると精神的に大人になるので、ふたり時間はもっと楽しくなります。
②喧嘩しないカップルは互いを尊重し合える
喧嘩の原因となっていることの一つに、価値観の違いが挙げられますが、考えるべきは「違い」のほうではないと私は思います。
男性と女性というだけでも価値観は全然違いますし、ましてや育ってきた環境も違うのですから、考え方や価値観が大きく違うことは珍しくないですよね。
違っていること自体は大した問題ではありません。自分にはない考えというのはいい刺激になります。
相手の価値感を否定したり、自分の価値観の正当性を主張することが、喧嘩の原因になるのです。
お互いの価値観を尊重できるカップルは、喧嘩という手段を使わなくても気持ちを伝え合うことができるでしょう。
たとえ考え方が違っていたとしても、相手は相手、自分は自分という前提があるので、束縛とも無縁の関係が築けます。
「違い」が「間違っている」になると角が立つ
- 「私の考えとは違う」
- 「あなたの考えは間違っている」
この2つの台詞は明らかに後者のほうが感じが悪いですよね。尊重している様子は感じられません。
人と人が深い関係を築いていくなかで、ただの「違い」がいつの間にか「間違い」という認識に変わり、喧嘩になってしまうケースはとても多いです。
だから私は、彼氏の言い分に納得できないとき、「私とは違うんだね」と言うようにしています。
間違っているという前提なら、相手が悪いということを証明したくなるのに対して、違いであればそれを埋める努力をしたいという力が働くからです。
③喧嘩しないカップルは自分らしく生きている
お互いが自分らしく生きることができれば、一時的な感情に振り回されることなく、思いやりを持って接することができます。
自分らしさが確立されているときは、笑顔が多くなりますし、問題が起こってもポジティブに向き合えます。
自分らしさがなくなってしまうと、感情の暴走が起こって平穏な生活は送れなくなってしまうので本当に大切なことだなと思います。
私の場合、自分らしさを見失った時期は、常に怒りが隣にいる感じで生活していました。些細なことですぐに怒りがピークになるのです。そして夜になると訳も分からず悲しみが襲ってきて涙が止まりません。
数分~数時間で収まることは分かっていましたが、それでも一日に何度となく怒りと悲しみに支配されることはとてもしんどかったです。
とはいえ、生きていくためには常に自分らしさを選択することはできないのが現実です。
色々と考えた末、今は「納得して生きる」ことも同じくらい大切だと気づきました。
自分らしい道でなくても、納得できればよし
たとえば私は、10年くらい前から専業主婦の人が羨ましいと思っている人間ですが、それは叶っていません。むしろ私が大黒柱にならなくては!の勢いで働いてきました。
だけど、それは自分らしくない道だとは思っていません。
生活のためにお金が必要で、私はお金を稼ぐためのスキルを持っていて、仕事にやりがいも感じている。だから今は働く道を選択しよう。
…という風に思えるからです。
でも、専業主婦になりたい気持ちを隠して、今の時代は共働きの時代だから…と働いていたら、自分らしくない道に生き辛さを感じて仕方なかったでしょう。
「自分らしく生きる」に、「納得して生きる」も加われば最強です。
④喧嘩しないカップルは信頼関係をコツコツ築いている
信頼関係を築いているカップルは、信頼につながる行動をしているので喧嘩の火種ができにくいです。
信頼につながる行動とは次のようなことを指します。
- 約束を大切にする
- 発言と行動が一致している
- できないこと・やりたくないことに対してNOと言える
- 人のせいにしない
- 人の悪口を言わない
- 人の間違いを許すことができる
- 人の話に耳を傾ける
- 自分の間違いを認めて謝罪できる
- 感謝の気持ちを言葉にして伝えることができる
- 人を認め、褒めることができる
ただし、上記は自分自身との関係をきちんと築けている人向けのステップです。
相手の気持ちを受け取る器を持っている?
信頼関係とは「お互いに信頼し合っている関係」という意味ですが、私にとっては彼氏との関係を構築する前に、自分自身との関係を見直すほうが先でした。
彼氏は私にたくさん愛情を注いでくれていたと思いますが、私の心がザルだったのでどんどんこぼれていました。こぼれてしまったものに気付けなかった私は愛情に飢え、「本当に私のこと好きなの?」と繰り返し聞いてしまう始末で…。
信頼関係を築いていくには、相手が信頼できる人間か…ということだけではなく、相手の気持ちを受け取る器が必要なのだと気づきました。
器を作っていくには、自己肯定感や無価値感、恐怖心と真正面から向き合っていかなくてはいけないので、時間はかかると思います。
私は、彼氏の気持ちをちゃんと受け取れるようになったと自信を持てるようになるまでには10年以上かかってしまいました。(人間不信レベルが高かったので、だいぶモタモタしてしまいました。)
とはいえ、自分自身に器がないという自覚があるだけでも、信頼関係の構築には役に立つでしょう。相手が信頼できない人間だと決めつけずに済みます。
⑤喧嘩しないカップルは報連相ができている
喧嘩しないカップルは、小さなことでも言葉のやり取りを大切にしています。
感謝の気持ちはもちろん、報連相(ほう・れん・そう)がきちんとで行い、気持ちを通わせる努力をしていると喧嘩になるほど衝突することはありません。
以前の私たちは、「言わなくても分かるだろう」という甘えや、「言っても伝わらない」という諦めのくり返しで、気持ちを通わせる努力を怠っていました。
当時を思い出してみると、小さな行き違いが多くて大変でした。
- 「なんでちゃんと言わないの!」
- 「相談してくれても良かったのに…」
- 「お礼のひと言くらい言ってくれてもいいのに…」
- 「いきなり変更しないでよ!」
…と、お互いに不満だらけでしたが、相手のせいにして完結していたので、自分自身の行動を振り返るという発想すらなかったです。
報連相をしやすい環境作りを大切に
うちの場合、彼氏のほうが報連相を怠りがちでしたが、理由を聞くとそれは面倒くさくなってしまうよねぇ…という感じでした。
私に怒られるかもしれない、私に反対されるかもしれない、私が傷つくかもしなれない…などなど私の反応を気にするあまり、報連相する機会を失っていたそうです。
それは今も健在なのですが、報連相しやすい環境を作ってあげられないかと、色々試しているところです。
彼の報連相を待つのではなくこちらから聞いてみるとか、彼が勇気を出して報連相をしてくれたときは「話してくれてよかった」と伝えるとか、小さいことですが。コツコツ積み上げていくことが大切だと思っています。
⑥喧嘩しないカップルは恋愛以外の世界を持っている
私たちはいくつもの世界を生きています。恋愛・仕事・家族・趣味・ひとり時間など、どれも順位が決められないくらい大切な世界ですよね。
恋愛以外の世界も大切にしていると、視野が広がるので大らかな気持ちになれます。
恋愛しか頭になかった頃は、彼氏の些細な行動や言動に過剰反応していたので、恐らく心のゆとりはなかったでしょう。恋愛だけにドップリ浸かっていると、彼を失うのが怖くなり、縛り付けようしていました。
恋愛以外の世界も持つことで、彼氏がいなくても生きていけるという自信につながります。もちろん、恋人は世界で一番大切な存在ですが、依存先は多いほうが心が安定するものです。
気分が乗るのを待つのではなく、とりあえずやってみる
恋愛以外に興味が持てない時期というのは、趣味ですらやる気が起きません。寝ても覚めても彼氏のことばかりで、趣味は彼氏の観察、家族は彼氏、友達も彼氏…という感じになってしまいます。
こんなときは、気分が乗らなくてもとりあえずやってみるのがおすすめです。
私の場合、趣味(DIY)を始めたことで彼氏への執着がなくなり、ひとり時間にドハマリしています。
家族と友達との時間も、とりあえず会ってみれば楽しい時間を過ごせると思います。
行動に移すまでは億劫かもしれませんが、最初の一歩だけは何とか頑張って踏み出してみてください。
もしどうしてもやる気が起こらないときは、スマホに頼るのもおすすめです。
DIYをやりたい気持ちはあっても行動に移せなかった頃、カイロパークというゲームでお家作りができるものに夢中だった時期があります。
当然デザインは選べませんが、お家作りがとても楽しくてそこからDIY欲が育っていきました。
家族や友達とのコミュニケーションもスマホでできます。今ならZOOMでのコミュニケーションが人気ですよね。そういったツールの活用で自宅にいながら、彼氏の傍で寝転がりながら世界を広げることができます。
⑦喧嘩しないカップルは言葉で伝えることを重視している
喧嘩しないカップルは、相手に察して欲しいなんて思いません。やって欲しいこと、嫌なこと、悩んでいることなど、聞いてもらいたいことがあれば、言葉にして伝えるというサイクルが自然に出来上がっています。
「私の気持ちに気づいて欲しい」という考えは女性に多いと聞きますが、うちの場合は私だけではなく彼氏もそんな傾向があります。
察して欲しいと思っていた時期は、彼のことを気が利かない人だとか、私のことを全然見てくれないとか思っていましたね。きっと彼も同じだったでしょう。
あの頃は察してくれるまでわざと不機嫌な態度を取ったり、口調がトゲトゲしくなったりと、何かとネガティブに「察しろオーラ」を出していたので、喧嘩に発展する確率を爆上げしていましたね…。
願望と現実は分けて考えると腹が立たない
察してほしいと思うのではなく直接伝えたらいいじゃない…と、理屈では理解しているのですが、やっぱりエスパーのように言い当ててもらいたいという願望も捨てられません。
これって女性によくある願望なのだとか。女性は自分の気持ちを言い当てられると「私のことを分かってくれている!」「よく見てくれているのね」と思うらしいのです。(合ってる…!)
女性ならではの思考ならそれを変えることは諦めました。その代わり、願望(察してほしい)と現実(言わなくちゃ分からない)は分けて考えるようにしています。
…と言い聞かせる日々です。
願望と現実を分けると、たまに彼氏が私の気持ちを察して行動してくれたときはものすごくうれしくなります。そんな日は、一日中ハッピーです。
察してくれなくてもマイナスにならないけど、察してくれたら大きなプラスになるので、良いことだらけです。
⑧喧嘩しないカップルは大切な日を大切に過ごす
喧嘩しないカップルは、誕生日や記念日などのイベントを大切に過ごしますが、大切に…とは旅行など大がかりなプランを練るという意味ではありません。
もちろん旅行もとてもいい案だと思いますが、大切なのはふたりで何をしようかと話し合ったり、その日に向けて気持ちを盛り上げたりすることです。
私たちの場合、色々計画は練るものの準備が間に合わなくて結局当日はグダグダになることもしょっちゅうです。
一泊でどこか泊まりに行きたいね!なんて話していたのに、結果的にスシローへ行った後にその辺の公園をお散歩して終わったり…。
だけど、それでも心はとても満たされています。どこへ行こうが大切に過ごしていることには変わりありません。
イベントの日を大切にできると日常も輝きだす
大切な日を盛大に祝い、特別な一日にすることで、お互い幸せな気持ちになります。
ですが、同じくらい…もしくはそれ以上に大切にすべきなのはありふれた日常です。イベントの日よりも圧倒的に多いのが日常なのですから。
日常を大切にすると言っても、毎日特別なことをしようということではありません。そんなことをしたら疲れてしまいますから…。寝る前に10分だけ今日あったことを語り合うとか、一日一食は必ず一緒に食べるとか、小さなことを積み重ねていくのがポイントです。
こうした日常の積み重ねは、1年2年と積み上げていくとふたりにとってかけがえのない財産になりますし、倦怠期知らずの日々を送れるでしょう。
⑨喧嘩しないカップルは心が安定している
喧嘩しないカップルは心が安定し、平凡で普通の人生を満喫しています。
心が安定していると、飛び上がるほどの幸せも、起き上がれなくなってしまうくらいの落ち込みも遠ざけます。
十代~二十代の頃はアップダウンのある人生を求める人は多いかもしれません。私もその一人でしたが、年を重ねるにつれ「普通」や「平凡」に生活できることがどれだけ有難いことかを理解しました。
ジェットコースターのように感情の起伏が激しい恋愛も、それはそれで楽しいと思います。退屈な毎日にウンザリしているなら、最高の刺激になるでしょう。
しかし、刺激的な恋愛…には喧嘩も含まれます。喧嘩の規模が大きくなると感情の起伏はより大きくなります。
私たちカップルも、普通=つまらないと思っていた頃は喧嘩が絶えませんでした。
「普通の生活」って実は一番難しい
若い頃は「普通」を毛嫌いするものです。もっとビッグになりたい!とか、平凡な人生にはうんざりだ…なんて思いますよね。
でも、社会を生きていると普通を維持することがいかに大変かを実感することになります。
たとえば私は会社勤めができなくてフリーランスになりました。
車通勤だったのですが、朝の渋滞に巻き込まれながら「なんで皆は普通に出勤できるんだろう…?」「なんで私は毎日こんなに苦痛なんだろう…」と頭の中を駆け巡り、普通に働いている(ように見える)人たちが羨ましいと思っていました。
私視点で見た景色なので、皆が普通に出勤していたかどうかは当然知る由もありませんが、同僚に話を聞く限り、私のように毎朝出勤に苦悩するような様子は見られませんでした。
普通に会社で働く仲間が羨ましくて仕方ありませんでした。
恋愛関係を築いていくなかで、マンネリ化する時期というのはつきものですよね。この時期は、普通に生きることの尊さを見失っている時期でもあると思います。
喧嘩しないカップルは、普通であることの物足りなさを感じながらも、普通でいられる幸せもちゃんと理解しています。
「別れる前兆?」喧嘩しないカップルの思わぬ落とし穴
喧嘩しないカップルの素晴らしさを9個紹介したので、今度は違う側面から見ていくことにします。
「喧嘩しないカップルは絶対に別れる!」とか「結婚しても上手くいかない」という意見も根強くありますよね。その辺について掘り下げて考えてみましょう。
ここでは、喧嘩しないカップルが抱えるかもしれない問題を挙げていきます。
結婚生活という荒波を乗り越えていけない?
同棲生活を送っているカップルなら痛感しているでしょうが、一緒に暮らすって本当に大変です。生活習慣・金銭感覚・家事のやり方・時間の使い方などを細かくすり合わせていくことになるわけですから、簡単なわけがありません。
同棲前のデートを楽しんでいる時は一部しか見えていませんし、あなたも一部しか見せていないでしょう。対して、同棲生活・結婚生活では相手の性格や生活態度が透けて見えてしまいます。
ひとつのことに「ん?」とモヤモヤしている内に、次の「ん?」がやってきて、新たな「ん?」が訪れ…。気づいた時には、相手の全てに腹が立っているように感じるほどイライラするようになるのです。
喧嘩しないカップルは、この小さな違和感を自分のなかだけで片づけようとし、それができずにストレスを溜めてしまうリスクがあります。
それはつまり、喧嘩をしないのではなく「喧嘩ができないカップル」ということです。
マンネリ化・倦怠期で相手に興味がない?
どうでもいい人と喧嘩する気にはなりません。喧嘩は、感情が大きく揺れる時に起こるものですから。
マンネリ化や倦怠期が続いていて、それを長く放置してしまった場合、たとえカップル間であってもどうでもいい存在になってしまうことがあります。
相手が何をしようが「お好きにどうぞ」という感じ。しかも、それを”お互いに干渉しない大人な関係”だと勘違いして、さらに倦怠期を加速させてしまうこともあります。
こうなってしまうと「お互いに関心がないカップル」になってしまいます。
主従関係を築いてしまっている?
恋人との理想的な関係は、対等であることです。
と言っても、常に対等であれば良いという訳ではありません。むしろ、場面に応じて男性がリードしたり、女性がリードしたりといった柔軟性を持ち合わせていた方が、いい関係性を築けるでしょう。
喧嘩しないカップルの中には、全面的に彼氏(彼女)の言いなりになっている人も含まれます。これってとてもしんどいことです。
この場合も、「喧嘩できないカップル」に分類できます。
人間として成長する機会を失ってしまう?
喧嘩は感情と感情のぶつかり合いです。どちらも譲ろうとせず、言い合いがヒートアップしていくことも多いですよね。
ですが、衝突を繰り返していく中で、色々な気づきを得られるのは、喧嘩ならではのメリットです。本音で話し、本気で伝え、その上、相手の気持ちを受け止める努力をしなくてはいけないのが喧嘩ですから。
つまり、喧嘩しないカップルは、「本音が言えないカップル」にもなりかねないわけです。
気を使い過ぎて自分らしさを失ってしまう?
気遣いは相手のことを思っているからこそですが、度が過ぎてしまうと、結果的に自分のために行動していると言えます。
嫌われたくない、愛されたい、自分の居場所を確保したい。そういった気持ちが強すぎると、相手のためではなく、自分を守るためにの立ち振る舞いをしてしまいます。しかも、結局自分のためにもならないというのが、このループの辛いところです…。
いくら頑張っても期待するほどの成果(感謝されるなど)は得られず、心は消耗していき、自分らしさとはかけ離れてしまうのです。
ここで喧嘩ができればいいのですが、喧嘩しないカップルはこの軌道修正が難しいです。
気力・体力が0になるまで、もしくは別れ一択しかない感情の大爆発を起こすまで、心を消耗してし続けることにもなりかねません。
この場合も「喧嘩ができないカップル」に当てはまります。
しなくてもいい我慢を重ねている?
我慢強ければいいってものではありませんが、かといって 我慢ができないと何かと苦労することが増えてしまいます。要はほどほどに…ということなんですが、この線引きは難しいですよね。
喧嘩しないカップルのなかには、我慢強さを最大限引き出して「まだまだ頑張れそうだから…」と、限界になるまで、というか限界を超えてもなお頑張り続けてしまう人たちがいます。
限界を突破してしまうと、別れる以外の道は閉ざされてしまいます。
私の場合、我慢が許容範囲を超えてしまうと、こんなことが起こります。
「我慢で何でも乗り越えようとするカップル」には、未来がありません。
「喧嘩するほど仲がいい」と言われている本当の意味とは
喧嘩しないカップルがいい方向へ進むと、生涯のパートナーと言えるくらい最高の関係を築けます。
そして、もし悪い方向へ行ってしまった場合は、喧嘩しないという習慣が、喧嘩ができない・本音が言えない環境を作ってしまうリスクが高くなります。
では、喧嘩するカップルはどうでしょうか。
良い方向にいけば「喧嘩するほど仲がいい」状態になります。
悪い方向にいってしまえば、感情が抑えられず傷つけ合うことになってしまうでしょう。
「喧嘩するほど仲がいいカップル」になる条件
「喧嘩するほど仲がいい」とは、喧嘩するほど遠慮せずに何でも言えるとか、意見が違っても関係性は崩れないといった意味があります。
彼氏との長い付き合いのなかで、個人的に思った喧嘩するほど仲が良いカップルになる条件は次の7つです。
- その場の勢いや感情だけでは口を開かない
- 自分の気持ちを押し通さず、相手を思いやることができる
- 間違いを謝罪できて、やってもらったことには感謝できる
- 苛立ったからではなく、より良い関係を築いていくための喧嘩ができる
- 時には距離を置くことも大切だと理解している
- 言いにくいことでも必要があれば、伝える勇気が持てる
- 本音で話す
喧嘩するほど仲が良いカップルに当てはまる人たちは、喧嘩の質が高いはずです。
私たちは、長年質の悪い喧嘩をしてきましたが、それで仲良くなれる要素は全くありませんでした…。今落ち着いてきているのは、上記のことを取り入れようと努力しているからです。
ちなみに、喧嘩ばかりのカップルが悪い方向へと進んでしまうとこんなトラブルが起こってしまいます。
- 気持ちや感情の押し付け合いで、延々と平行線
- 信頼関係が崩れてしまうような失言が多数
- 執着が強くなる
- 相手との違いを受け入れることができない
- 嘘やオーバーな表現で問題をややこしくする
- 傷つけることが目的で言葉を選ぶ
- 素直になれない
- ストレスや怒りは増幅する一方
喧嘩の質が低いとエネルギーは消耗する一方ですし、別れに向かってどんどん進んでいってしまうでしょう。
まとめ:喧嘩に頼らないカップルを目指そう!
喧嘩は避けるものではく、喧嘩に頼らない環境作りが大切です。
そのためにまずはコミュニケーションの質を見直してみましょう。
- 角が立つから…と言いたいことを言えない
- 報連相(報告・連絡・相談)をしているか
- 相手の立場や気持ちを尊重しているか
- 思っていることを言葉にしているか
- ひとりでゆっくり考える時間を確保できているか
相手を変えようとするよりも、自分が変わったほうが楽とはよく言いますが、本当にその通りです。
出来そうだなと思ったことを今日から始めてみてください。
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