怒らない彼氏をもつと、付き合い始めは「何でも許してくれて受け入れてくれて心が広い人!」と思っていたのが、徐々に「この人、私に興味がないだけでは…」「彼が何を考えているのか分からない」といった不安に変わっていくものです。
この不安を放置していると、次第に彼のやることなすことに苛立ちを覚えるようになるでしょう。
怒らない彼氏は、自分が悪いかどうかに関係なくとりあえず謝ってくるという特徴があるのですが、これがまたイライラしてしまうのです。
しかし、このイライラは最初の不安を放っておいたことが原因です。彼氏に当たっても解決はしません。
不安は向き合うと決めた瞬間から小さくなっていくので、今日から早速彼とのコミュニケーションを見直してみましょう。
ここでは、彼氏が怒らないことで悩みを抱えている人向けに、おすすめの対処法を紹介します。
彼氏が怒らない理由を考えられるだけ挙げてみた
彼氏が怒らないのはなぜなのか、どういう心理なのかというのは、とても興味があると思います。
彼氏が怒らない理由としては、次の6つが考えられます。あなたの彼はどのタイプに当てはまりそうですか。
嫌われたくないから
付き合い始めのカップルに多いのが、嫌われたくない一心で我慢を重ねてしまうケースです。
嫌な思いをしたとしても、自分にも責任があると言い聞かせるなどして、無理やり納得させようとします。
しかしこの時期はずっと続くものではありません。お付き合いになれてきたら自然と素を出して接することができるようになるでしょう。
恋愛経験が少ないから
恋愛経験が少ないと、自分の判断に自信が持てません。
どういった性差があるかも分からないので「女性とはこういうものなのだろう」と思うことで、怒りにつながっていないのかもしれません。
私のパートナーはこのタイプでした。
私のワガママを「彼女ってこんなものなの?」「女の人ってみんなこんな感じなの?」と疑問に思いつつも、はじめての彼女なので怒るどころか受け入れようと必死だったそうです。
傷つけたくないから
本音を言って傷つけたくないから怒れない場合もあります。
これは、本来は何でも言い合えるカップルにもよくある話です。
相手は良かれと思ってやっていることが、実は不快だった場合、伝えてよいものかと悩むものです。
私はつい色々世話を焼いてしまう性格です。彼のためにと思ってやったことが、よくよく聞いてみると不要だったというのは結構あります。
男としての信念があるから
女性に対して紳士的な振る舞いをすることを信条としている人は、感情的にならないよう心掛けています。
たとえ怒りを感じていたとしても、表に出さずに対処するでしょう。
怒るのはエネルギーの無駄だと思っているから
怒るというのはたくさんのエネルギーを消費します。時には多くの時間を失うこともあるでしょう。
さらに、怒ったあとは疲れを癒さなくてはいけないので、回復するまでに時間がかかります。
怒る=エネルギーの無駄、時間の無駄と捉えている人は、はじめから怒りを感じないように工夫しています。
工夫というのは、たとえば相手に期待しないようにするといったことです。
期待しなければ、イライラすることもないし傷も浅くて済みます。人に頼らない考え方や生き方を模索できるという点もメリットです。
どう怒ればいいのか分からないから
内心、怒りは感じていても、どう怒ればいいか分からなくて表に出せないという人もいます。
「相手にどう思われるだろう?」「相手にどう伝えたらいいんだろう?」など、頭で色々考えていたら、どう怒ったらいいのか分からなくなってしまうパターンです。
怒らない人は怒るとどうなるの?
彼氏が怒らない人で、付き合ってから一度も怒ったことがないという場合、とっても気になることがあります。
それは、怒らない人は怒るとどうなるんだろう?ということです。
普段怒らない人ほど怒ったら怖いと言いますし、どんなタイミングで怒るのかも気になりますよね。
付き合い始めから1年半くらい、全くと言っていいほど怒れなかった彼の場合、こんな感じになりました。
ある日突然怒りを表現するようになった
私たちは4歳の年の差があります。私が社会人、彼が学生のときに出会いました。
彼が学生の頃は、悲しむことは涙を流して表現しましたが、怒りを表に出すのは滅多になかったです。
この状況が1年半ほど続き、きっかけも前触れもなく、彼が突然怒りを見せるようになりました。それまでは私が一方的に怒っていて、彼は謝ってばかりだったのですが、応戦するようになったのです。
そして社会人になってからは、より怒りを強く表現するようになりました。社会人デビューしたことで言いたいことが言えるようになったのかもしれません。
普段怒らない人は怒り方が下手
学生時代は怒ったとしても、ブツブツ言ったり、ムスッとしたりといった可愛いものでした。今思えば感情の出し方が分からなかったのだと思います。
でも社会人になったと同時に、怒り方が激しくなりました。
その怒り方は、大変なものでした。
私を傷つけるための暴言を吐きまくり、怒鳴り…と、問題を解決するためではなく、怒ることが目的なのは明らかでした。
これまでは穏やかで優しい人だったので、怒るとこんな風になるなんて想像もできなかったです。
彼曰く、「あの頃は、怒るのが気持ち良かった」とのこと。確かに気持ちよく大声で罵っていたと思います。笑
彼は子ども時代から怒りを表現することがほとんどなかったそうです。だからなのか、一度怒ると落ち着くまでものすごく時間がかかりました。
付き合ってから一度も彼氏が怒ったところを見ていないのなら、せめて結婚するまでには拝めるといいですね。
感情の暴走をする彼をはじめて見たときは、本当に衝撃的でした。
(ちなみに、暴力を振るわれたことは一度もありません。あれだけ我を忘れて怒っていたのに手は出さないなんて逆にすごい。)
怒らない彼氏と上手に付き合うコツ4つ
私の場合、彼氏が怒らない時代はコミュニケーションがうまく取れていなかったと思います。
私は言いたいことをはっきり言う性格だし、怒ったらキーキーうるさいしで、怒らなかったというより怒れなかった彼にとっては怖かったでしょう。
あれから年月が経ち、怒れない彼から怒らないようになった彼と付き合う中で、色々な学びがありました。
経験上、怒らない彼氏と上手に付き合うには4つのコツがあります。
①怒りは客観視できるようになってから伝える
彼氏が怒らないのなら、あなたも怒らずに問題を対処したほうがスムーズにコミュニケーションが取れます。
怒りはリアルタイムで伝えるのではなく、一旦持ち帰って自分のなかで整理してから伝えてみてください。
今でもつい怒ってしまうことはありますが、かなり減らせることができています。
自分を客観視できるようになると、何に怒りを感じているのかが分かるようになります。
怒りを表現するよりも、怒りの下にある寂しい・悔しい・悲しいなどといった感情を伝えるほうがずっと大切です。
私は短気というほどではないと思いますが、自分が大切にしていることに関しては派手に怒るところがあります。
しかし今は、感情的になっても一呼吸おいてから話すよう心掛けています。場合によっては冷戦に持ち込むこともあります。
冷戦にはルールを設けておこう
冷戦をするときには事前にルールを決めておくことをおすすめします。
冷戦とは仲直りをする気がない対立状態のときにも使われるものです。ルールを設けず冷戦に持ち込んでしまうと、相手は無視されていると感じてしまいます。
私たちは、相手にぶつけたくない感情があるときに冷戦を選ぶようにしています。
②彼の感情や不満を察する力を身につける
彼氏が怒らないことで、何を考えているか分からずに不安になる人は多いでしょう。私も怒らない時代に彼には何度思ったか分かりません。
しかし、怒りを表に出さなくても人の感情を察することはできます。
彼の場合は、眉間にシワが寄る・急に無口になる・体が硬直するの3つが重なったら、怒りを抑えようと頑張っているサインです。
もう話したくないときは、手でさりげなく顔を隠します。私に見られないようにするときは言い返せないことが悔しくて仕方ないときのサインです。
こんな風に彼を長年観察していると、色々なサインが見えるようになります。
サインを見つけたら彼に直接答え合わせをして、サインの精度を高めています。
サインを見つけるときの注意点
男性は、自分の気持ちを言い当てられることが嫌いなんだとか。女性とは逆ですよね。私は言い当てられるととても嬉しいです。
うちの場合は、リアルタイムで怒っているときに言い当てられると腹が立つようです。でも、後から振り返って話をする分には不快感はないと言っていました。
彼氏のタイプに合わせてサインを探してみてください。
③彼氏が話をしているときは邪魔をしない
怒らない彼氏は、自分の気持ちを伝えることが苦手だったり、遠慮したりすることが多いです。
彼氏が自分から話をすることがあれば、ぜひ耳を傾けてあげてください。彼氏が怒らない人であっても、何を考えているか分からないなんてことはありません。気持ちを伝える手段は怒り以外にもあるのですから。
私は今でもつい口を挟んでしまうことが多いので、まだまだ修行中です。
④絶対に怒らせようとしてはいけない
怒らない彼氏との接し方として、最もやってはいけないことが意図的に怒らせようとすることです。
彼氏は何らかの事情があって怒らない、もしくは怒れないのです。それを無理に引き出そうとしてしまえば、2人の関係に大きな亀裂が入ってしまいかねません。
どんな怒り方をするのか知りたい気持ちも分かりますが、やはり自然に待つしかありません。
怒らない彼氏はあなたに興味がないの?
怒らない彼氏との関わりでもっとも不安なのが、「私は本当に愛されているの?」ということではないでしょうか。
何をやるにも監視の目が光っていたり、行動を制限されたりといったことは困りますが、かといって何をするにも全く口出ししない彼氏だったらそれはそれで愛されているのか不安になってしまいます。
あなたは愛情を感知できる人ですか?
怒らない彼氏かどうかにかかわらず、愛されている実感が持てずに悩む人は多いでしょう。
私も同じでした。
しかし、愛されていないと感じている人のなかで、本当に愛されていなかったという割合はとても少ないのではと思っています。
彼氏が100の愛情をあなたに与えたとして、あなたはどれくらい受け取れているでしょうか?
「彼氏に愛されていない」のではなく「あなたが愛情を受け取れない状態」ではないか考えてみてください。
私は今、愛情を感知する力がものすごく高いと自負しています。彼にも「こんな小さなことで幸せになれるなんて得だね」と言われることがよくあります。
肝心の愛情を受け取る器がザルのように穴だらけになっていないか、一度考えてみてください。
まとめ
彼氏が怒らない人だからといってコミュニケーションが取れないわけではありません。
コミュニケーションの取り方に怒りがないというだけで、他の感情はあるのですから。
怒らないという一点にばかり注目するのではなく、彼の怒り以外の感情に興味を持つと、より実りある関係を築いていけるでしょう。
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