私たち夫婦は…というか、正確には妻である私が冷戦状態に突入することがとにかく苦手でした。
狭い部屋なのに険悪なムードのなかで生活するのは、想像しただけで耐えられないと思っていたからです。
冷戦状態になると終わるタイミングが掴めないという点も、私にとってきついものでした。
だけど今は、冷戦を歓迎できるようになりました。というのも、そのほうが喧嘩によるダメージを減らせるということに気づいたからです。
冷戦は使い方次第では気まずくならないし、長引くこともありません。
ここでは、最近流行っている仲直りの方法をご紹介します。
感情的にぶつかり合う喧嘩に疲れ果てた末の選択
これは喧嘩になるな…というのは、結構初期の段階で気づくものですよね。「あ、空気が悪くなった」って。
私たちの喧嘩はかなり激しいです。感情的になるので怒鳴り合いだし、私にいたっては大泣きするし、しかもそれが何時間も続きます。
この定番の喧嘩を本気でどうにかしなくてはと思ったのは、心と体の不調が連続したからです。
毎月決まった日に必ずきていた生理が突然止まったり、急に心臓がぎゅっとなって息ができない感覚に陥ったりと、ストレスからきている?と思わせる不調が立て続けに起こりました。
アラフォーになり、自分の心と体を大切にしなくては病気になってしまうと思いました。
そして夫もまた不調が起こっていたので、お互いのために何とかしなくてはいけません。
感情的な喧嘩から卒業しようとやっと決意しました。
ただ、喧嘩が多い私たちがいきなり喧嘩をゼロにすることはきません。
喧嘩を予防するのは限界があるのかもしれないけど、喧嘩が起こったときに規模を小さくすることはできるはずだと思いました。
気持ちの伝え方を色々と試すなかで、冷戦を活用することを思いつきました。
超苦手な冷静に挑戦した理由
私は冷戦が大嫌いです。一度喧嘩をしたら終わるまでとことんやり合っていました。
一方夫は「今はもう話したくない」「今のお前に何を言っても伝わる気がしない」と訴えることが多かったです。しかし私は、問題から逃げているだけだと決めつけ、無理やり終わるまで付き合わせていました。
夫は、これ以上感情的になったら言いたくないことまで言ってしまう、私を傷つけてしまう…。でも怒りも抑えられないという葛藤でいつも苦しい思いをしていたそうです。
私が無理やり喧嘩を続けていたせいです。
当時はそれが正しいと信じていましたが、正しいならこんなに喧嘩が長引くはずはないですよね…。
これからは夫の気持ちをもっと尊重してあげなくてはと反省し、夫が話したくないと言ったり、感情的になったりしたときには冷戦を取り入れてみようと思いました。
1⃣喧嘩が発生!問題の本質を見失わないよう話し合う
冷戦は、喧嘩の規模が大きくなりそうなときに食い止める手段です。
一番いいのは、冷戦状態に持ち込むことなく、スマートに仲直りすることです。
なので、喧嘩が始まりそうだなと予感したときから、伝え方に注意を払い、問題の本質を見失わないように話し合うよう心掛けました。
夫は傷つきやすい、落ち込みやすい人なので、問題の本質を忘れないまま話すというのが苦手なところがあります。
夫を絶対に傷つけない・絶対に落ち込ませないというのは難しいですが、できるだけ刺激しないように気を付けて話すようにしています。
今では、喧嘩になったとしても声を荒げることなく仲直りすることが増えてきました。
2⃣喧嘩がこじれた!冷戦するタイミングをうかがう
喧嘩になると、夫のほうが先に感情的になることが多いです。それは短気とかではなく、傷つきやすい・落ち込みやすいところからくるものだと思います。
なので夫はともかく私は声を荒げないように気を付けますが、ついうっかり私まで感情的になってしまうこともあります。そんなときは一瞬自己嫌悪に陥りますが、気を取り直して落ち着くよう心掛けます。
だけどダメなときはやっぱりダメなんですよね。頑張っても無理だなと感じたときは、冷戦に持ち込むタイミングをうかがいます。
冷戦は、夫がまだしゃべっているときに持ち込んではいけません。無視したと思われてしまったら、冷戦が長引いてしまいます。
冷戦のベストタイミングはお互い沈黙が続いたときです。
いつもは口数が多すぎる私ですが、そろそろ冷戦を始めないと喧嘩の規模が大きくなると思ったら最低限の受け答えだけに切り替えます。
そしてシーンと静かになったら数分待ちます。すぐに席を立つと、イライラしている感じが出てしまうので。
数分後、そっと離れてキッチンの掃除をするか、パソコンに向かうか、スマホをいじるかして、気持ちを切り替えます。
3⃣冷戦中の心構え!夫を大切にする気持ちを忘れない
冷戦は長くても一日が限度だと、私が勝手に決めています。夫の様子次第では、数時間で解除するようにしています。
色々な冷戦スタイル(?)を試してきたなかで、いくつか分かったことがあります。
夫から歩み寄ってきたときは絶対に拒まない
夫は自分から歩み寄るのが得意ではありません。私がまだ怒っているのでは…と思うと、なかなか声をかけることができないそうです。
稀に夫からくっついてきたときには、勇気を振り絞ってきたんだろうなと思うので絶対に拒むことはしません。
喧嘩は2人がよりよく暮らすために起こるものであり、仲直りするために冷戦をしています。
たとえ喧嘩中のイライラが残っていたとしても、ハグをしたら「まぁいっか」と思えるものです。
夫が拒んでいるときは無理に歩み寄らない
冷戦中でも、必要があれば会話をするようにしています。
私たちは一緒に仕事をしているので、一切しゃべらないとなれば支障をきたしてしまいます。生活面でも、ご飯を食べるかくらい確認したいですし。
とは言え、無理強いはしません。
私が話しかけてみて夫がYESかNOしか言わないときは、まだ拒まれていると判断し、また冷戦に戻ります。
夫はそろそろ仲直りしたいときの態度や言動がとても分かりやすい人なので、話しかければ大体のことは分かります。
冷戦が終了したらもう一度話し合う
ちょっと前だと感情的になったテーマでも、冷戦を挟めばお互いに落ち着きを取り戻します。
問題をうやむやにするのはよくないので、冷戦が解除されたタイミングでもう一度話し合います。
このとき再び大きなケンカになることは滅多にありません。お互いに自分のことを客観視できるようになっているので、気持ちを伝えやすいです。
冷戦は長くても一日で終了させる
夫に無理強いしないと言っても、冷戦がはじまってから一日が経過しても状況が変わらないときは、話し合いを持ち掛けるようにしています。
冷戦は長引かせると、お互いにきつくなってしまうので。
夫が一日以上拒み続けるときは、今のところ100%の確率で私が言っていることをネガティブに受け止めています。
割と盛大に勘違いしているので、冷戦を続けるよりも何に怒っているかの確認を優先したほうが結果的に丸く収まります。
私の言い方で勘違いさせてしまっていることも多いので、丁寧に説明して分かってもらう努力をします。
冷戦は一回の喧嘩につき、一回まで
冷戦は何度もやってしまうと、問題から逃げるだけになってしまうのではないかと思っています。
なので、一回の喧嘩につき、冷戦は一回までと私が勝手に決めています。(夫は気付いていない)
まとめ
ネットの書き込みで、冷戦状態が続き辛い思いをしている方の話を読むと、胸が痛みます。
冷戦が何カ月も続くなんて、もはや何に怒っているかは忘れ、無視をすることだけが目的になっているのではないでしょうか。
冷戦を毛嫌いしていた私ですが、今では冷戦のタイミングをうかがうようになりました。
喧嘩の規模が減り、私も夫もハッピーです。
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