私の彼氏イツキさんは、一人の時間が好きです。
私も好きですが、”一人時間”の定義が違うので色々と揉めたこともありました。
・二人時間が好きな人:相手の一人時間は尊重してあげたい。でも寂しい…
一人の時間が好きな人とそうでない人の恋愛の何が難しいって、一緒に過ごすという土台がなかなかつくれないということではないでしょうか。
これでは、デートの約束をするのもお互いに気を使って大変です。
一人時間が好きな人との恋愛は、長続きさせるためのコツがあります。
一人が好きな彼氏を持つ立場として、成功したこと・失敗したことをまとめてみました。
一人の時間が好きな彼との恋愛【失敗編】
イツキさんが一人の時間を持ちたいと訴えてきたとき、その大切さをまったく理解していなかった私は、勘違いから色々な失敗をしてきました。
1つずつ説明しますね。
1⃣「私とは一緒にいたくないんだ」と勘違い
はじめてイツキさんに「一人の時間が好きなんだよね」と打ち明けられたときは、一人が好き=私とは一緒にいたくないんだ…と盛大に勘違いしました。
イツキさんは、違うよ!と慌てて弁解してきましたが、それがまた嘘っぽく見えてしまったんでしょうね。私は悲しさや寂しさから聞く耳を持ちませんでした。
すごく傷ついたので、それを彼にアピールすることしか考えていなかったと思います。
今思えば本当にかわいそう…。
2⃣「一人の時間をあげてるじゃん!」と勘違い
一人の時間が好きだと言われたショックから立ち直りかけた頃、イツキさんの訴えにも耳を貸さなくてはいけないと思うようになりました。
私は、悩みごとや混乱するようなことがあると、紙に書いて気持ちを整理します。思考は浮かんでは消え、浮かんでは消え…を繰り返すので、紙に書き留めたほうが分かりやすいので気に入っています。
だけど、この方法は必ずしも良い方向に進むわけではありません。当時の私は残念ながら自分への最大の言い訳を見つけてしまいました。
ゲームに理解のある私
イツキさんは5歳の頃からゲームが趣味の人ですが、彼自身は「大人になってもゲームが好きとは言いづらい…」とよく言います。
そこで私はこんなことを言います。「ゲームが好きで何が悪いの?おじいちゃんになっても楽しめばいいよ!」と。
このときの私は、きっと自分のことが大好きだったと思います。彼のことを受け入れてる感に酔っていたでしょう。
すると彼は「世の中の女性はゲームに理解のない人ばかりなのに」と、ソース元が分からない情報で私を高めてくれるので、より調子に乗っていました。
長くなりましたが、最大の言い訳とは「イツキさんの趣味に理解を示しているのに!!」です。
私はゲームを全くしません。つまり、イツキさんは一人でゲームをしているのです。それを一人の時間と言わず何と言うのでしょう?
…と思ったんですよね。
言い訳ができたので、彼を理解してあげようという気持ちはどこかになくなり、「毎日ゲームやってるじゃん!一人で!それって一人時間じゃなかったら何だと言うの!?」と言いくるめました。
イツキさんは一人の時間が好きという感覚に少し罪悪感を持っていたので、そんなことを考える俺に非があるのかも…と自分の本音を引っ込めてしまいました。
これで私はスッキリ、彼はモヤモヤを抱えたまま月日が流れていきました。
3⃣「一体どれだけ一人の時間がほしいの?」と勘違い
一人の時間が欲しいというイツキさんに対して、現実を見ていない人と勘違いしている時期もありました。
彼にはほぼ毎日、1~2時間くらいゲームの時間というものがあります。それで十分でしょう?と私は思っていました。
私にもDIYや物の整理整頓といった趣味はありますが、毎日なんてやろうと思いません。だからより理解ができませんでした。
「そんなに遊びたいなら、もっと稼いでちょうだいよ!」という嫌味を言ったこともあったような…。
ゲームをすること=一人の時間ということ自体が、そもそも私の勘違いだったということを知るまでは、遊びたい欲が強い人という認識でした。
4⃣「同棲は解消したいということなの?」と勘違い
一人の時間が好きなんだという彼の訴えをはじめて聞いてから、一体何年の月日が経ったのかは覚えていませんが、付き合って13年目、14年目?くらいにまたもやこの問題が浮上しました。
イツキさんに「一人の時間というのは、お前が家にいない状態のことなんだけどね」と告げられたのです。
再びショックを受けた私は、「つまり同棲は解消したいってこと?今さらにもほどがある!」と怒り出し、「じゃー別れればいいんでしょ!」と嘆き出し…。
これまで彼の話をちゃんと聞かなかったくせに、今さら感を出して怒る私。彼も彼で、自分の気持ちを上手く説明ができなくて最終的に怒り出す人なので、話がややこしくなってしまいました。
一人の時間が好きな彼との恋愛【成功編】
遠回りしまくってようやく完全に決着がついたのは、付き合って13年以上の月日が経った頃です。
決着をつけるにあたって、これが大きなきっかけになっただろうな…というのは4つあります。
2.「一人の時間」を定義した
3.どれくらい一人時間が欲しいのか聞いてみた
4.「そろそろ一人時間が必要じゃない?」と気にかける
こちらも1つずつ解説していきますね。
1⃣どうして一人の時間が必要なのかじっくり聞いてみた
彼が一人の時間が好きだと訴えるのは、決まって喧嘩をしているときでした。
私が彼の訴えを重要だと思わなかった一番の理由はこれです。私を一時的に突き放しているだけだと思い込んでいたのです。喧嘩中なら、私だって一人になりたいと思いますから。
だけどある日、喧嘩も何もしていない通常運転のときに、何となく聞いてみたんですよね。「一人の時間にどんなことをしているの?」と。
すると彼は「とくに何をするわけでもないよ。ゲームしたり、ネットしたり」と答えました。
「えー私といるときと同じじゃん!それなのに一人の時間が大事なの?」と私が笑っていると、彼もリラックスできたのか、(たぶん)はじめて一人時間について詳しく語ってくれました。
要点をまとめると、こんな感じです。
・私が寂しそうにしていないか気になる
・何も考えずにぼーっとしたいけど、私がいることを意識してしまう
・いつまでも遊んでいると怒られるかも…とヒヤヒヤする
・私が眠っていても、一人という感じはしない
つまり、何をしていても私が気になるということですね。
イツキさんはこの話をしているとき、繰り返し「お前と一緒にいたくないとかではないよ。それとは別にたまには一人の時間がほしいだけ」と言っていました。
喧嘩のときだと、そういうのはすべて端折られてしまうので、通常運転のときに彼の本音が聞けたのはよかったです。
どうして喧嘩中だけ「一人の時間が欲しい」と言ってきたのか?
「もっと早く言ってくれればいいのに!喧嘩のときじゃなければ、素直に聞いていたよ」と彼に言うと、こんな答えが返ってきました。
「喧嘩になるからと思ったから…」
なるほど…喧嘩中に一人になりたいと言って、それで私が怒ったから、この話をすると喧嘩になると思ったんですね…。
でも言いたい…だから、どうせ喧嘩してる今ならこのネタ(一人時間)も入れておこう的な感じだったのでしょう。
違うのに…。いや、違わないけど、でもなんか違う…。そんな複雑な気持ちになったのでした。
2⃣「一人の時間」を定義した
お互いにとって「一人の時間」はどういうものなのか?を知ったことで、この問題は急速に解決していきました。
私にとって「一人の時間」とは、主にイツキさんが眠っている時間です。この間は、彼のことが全く気にならないし、自由に好きなことを好きなだけやっています。
彼が眠るのを密かに心待ちにしている日もあるので、一人の時間が好きという意味では私も同じなんです。
ですが、イツキさんの場合は、私が家にいない時間帯を「一人の時間」と定義しているので、そこが私とは違うせいでたくさんすれ違ってきました。
- 私:一人で過ごしてたら一人の時間でしょ!
- イツキさん:物理的に一人になりたい…
この違いを知ったとき、こんなちょっとしたことでグダグダ言い争いをしていたなんて…とガックシきました。
私はてっきり一人時間が足りないとぼやいているのかと思っていたんですよね。だったらたくさん稼いでから言ってちょうだいよ!とか思ってました。
でも彼のなかではそもそも一人の時間としてカウントしていないという…。同じ言葉を使っていても、解釈が全然違うものですよねぇ…。
3⃣どれだけ一人時間が欲しいのか聞いてみた
一人の時間が毎日欲しいと言われれば、正直困ります。私たちはフリーランスなので主に家にいますから。
なので、「一人の時間ってどれくらいの頻度で必要なの?」と聞いてみました。
・必須ではなく、できればあったらいいなという感じ
・一人の時間は一週間に1回とか、一カ月に1回でもあればいいかな
・ドライブしたり、海で1時間くらいのんびりしたい
イツキさんの場合は、毎日必須というわけではなかったのでほっとしました。これくらいなら、コロナがもう少し落ち着けば簡単に叶えてあげられそうです。
4⃣「そろそろ一人時間が必要じゃない?」と気にかける
一人の時間が好きといっても、イツキさんは日常生活を普通に送っています。そろそろ一人にさせてほしいなーとも言ってきません。
なので、気付いたときは私から声をかけるようにしています。(とはいえ、うっかり忘れてしまうことは多いですが)
「そろそろ一人の時間作らないとね」と伝えるだけでも、彼は嬉しそうにしています。気にかけてあげることで、多少はストレスの軽減につながっているのかもしれません。
まとめ
一人の時間が好きな彼との恋愛を長続きさせたいなら、私のような勘違いがないか振り返ってみてください。
そして、相手の話をじっくり聞いてあげてください。
「一人の時間」と言われると壁を感じてしまいますが、相手は恐らくそんな風に思っていません。
「二人の時間は好き、でも一人の時間も好き」というだけではないでしょうか。
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