超有名な芸能人夫婦の腕組みデートをニュースで見かけました。
プライベートまで撮られて大変だなぁと思いつつも、夫婦の仲睦まじい写真を見たら羨ましい気持ちでいっぱいになった私。
「旦那さんが好きで仕方ない」「奥さんが好きで仕方ない」そんな雰囲気が溢れてて、本当に素敵な写真でした。
…いや、反対ですけどね。プライベートを撮るなんて…。だけど、それとは別に「羨ましい」「素敵」という気持ちが溢れてくるのも正直な気持ちです。
とはいえ、旦那が好きすぎるというのは、幸せでもあり、悩みの種でもあると思います。
私も”旦那が好きすぎる病”にかかって、そろそろ10年くらいになります。
今回は、パートナーを愛しすぎることで起こる問題と解決策についてお話していきたいと思います。
旦那が好きすぎると6個の問題で悩みます
友達に「旦那が好きすぎて…」と話したら、ノロケ話だと思われてしまうでしょう。
だけど、当人からすると本当に困っている・悩んでいるのだと思います。私もその一人です。
何事も度が過ぎると、デメリット面が色濃く出てくるもの。
「旦那が好き」なら幸せがいっぱい、「旦那が好きすぎる」までいってしまうと問題点がいっぱいになってしまいます。
これから紹介するのは、私が過去に悩んでいたこと、もしくは今現在も続いている悩みです。
解決済のものは、記事後半で対処法についてお話しています。
1⃣愛情表現の温度差が辛い←解決済み
旦那が好きすぎるという悩みを抱えている人の多くは、愛情表現がオーバーというか、ド直球ではないでしょうか。
そして、高確率で旦那さんの愛情表現に飢えているのではないかと思います。
私の場合、彼に与えたものや彼を大切に思う気持ちが頭の中を支配し、「私ばっかり好きなのは辛い…」と思っていました。
旦那に対して常に大きな愛情表現を期待しては、絶望くらいの勢いでがっかりするという感情のジェットコースターに延々と乗り続け…。あれは今振り返れば、かなりの苦行でした。
旦那が好きすぎると、結果的に自分のことしか考えなくなるんだなぁと思い知りました。
2⃣スキンシップが過剰←解決済み
旦那が好きすぎると、スキンシップしたいというか、しないと気が済まない状態になってしまうと思います。

私が求めるスキンシップは、一緒にいる間はずっと体の一部が触れている状態でいたいという大変過酷なものでした。それか、せめて視界に入っていて欲しいみたいな。2人ともフリーランスだから24時間一緒なのに、ずっとって…。笑
そんなにベッタリされたら普通に嫌ですよね。
今では、旦那が昼寝を始めたらチャンスだ!とばかりに、自分時間を満喫できるようになりました。一応成長しているみたいで良かったです。
3⃣疑い深くなる←解決済み
旦那を好きすぎると、色々と疑ってしまうことも増えていきます。
何をされたわけでもないのに、「私のこと本当に好き?」という禁断の質問をして怒られたことは一度や二度ではありません。
「私が太ったから嫌になったんだ」と言って困らせたこともありました。
じゃあ痩せろよという話ですが、疑い深くなると自分のコンプレックスと結びつきやすくなって、ひたすら悲劇のヒロインごっこをしていましね。
4⃣犠牲になって自滅してしまう←70%解決済み
旦那を好きすぎると、自分が犠牲になっても守ろうとしてしまいます。それは今思えば、家族だから支え合うのは当然のこと…という域を超えたものでした。
超えているとは…?
「超えている」かどうかの基準は色々あると思いますが、たとえば、彼の失敗をフォローするのではなく、私が責任を持ってしまうことを、支える域を超えていると判断しています。
長くなるので詳しくはお話しませんが、要するに勝手に頑張って、勝手に疲れて、大切なものを失ってしまったということです。
これに関しては、積極的に何か対策をしているわけではありませんので、完全な解決とはいえないかもしれません。
だけど「もう自己犠牲には頼らない」と決めてからは、考え方や行動にも変化があって、生きやすくなってきたなと感じています。彼も押し付けがましい愛情から解放されてホッとしていることでしょう。
5⃣一人で外出するのが億劫になる←10%解決
旦那と出会うまでの私は、一人でどこにでも出かけられる人でした。
むしろ一人のほうがいいと思うことも多かったです。ついいらぬ気遣いをしてしまう私は、友達と一緒だと楽しい反面、精神的な疲労もすごかったので。
カフェに図書館に、ショッピングに、美術館に…割とどこへでも行きました。
だけど、旦那が好きすぎる病になってからは、彼と一緒でないと外出しなくなりました。
行動範囲もやりたいことも狭まっていることは分かっていても、いまだに一人で出かける気にはなりません。
本当は毎日だって出かけたいんですけどね…。
6⃣旦那に「重い」と思わせてしまう←たぶん解決
旦那が好きすぎると、気持ちが重いと言われてしまうことが増えてしまうと思います。
私の場合、ちょっとした日常の問題も「生と死」や「人生」を絡めて考えてしまうので、「重っ…」と言われてしまいます。

これは性格的なものかもしれませんけど…
彼が外でお勤めしていた頃、出勤前に喧嘩になることがたまにありました。そんな時は、彼が家を出ていくまでに無理やり仲直りしていました。彼と離れ離れになる瞬間はいつも、これが最後になってしまったら…と思うので、笑って「いってらっしゃい」と言いたかったんです。
無理やり仲直りさせられた彼は全くいい気分ではなかったでしょうけど。笑
旦那をほどよく愛せる4個の秘訣
1⃣自分のものさしで愛情をはからない
私が100の愛情を与えたら、100以上の愛情が欲しい。
そう思って生きていた頃は、辛いと思うことばかりでした。そもそも100とは?って話ですよね。
全て自分基準で勝手に決めて、それを彼に押し付けているのですから、いつまで経っても満足するわけがありません。
何がきっかけだったかは忘れてしまいましたが、ある時、彼は彼が思う愛情表現は常にやってくれているんだなということに気づきました。
うっかりすると見逃してしまうくらい小さなこともありますが、どれも私を大切にする気持ちが込められていました。
たとえば…
・道を歩く時はいつも私を車から守ってくれる
・疲れていたらマッサージをしてくれる
・就寝中に私が息をしているか生存確認してくれる(笑)
・私がピンチの時は光の速さ(イメージ)で助けてくれる
・自分時間を満喫中でも、私が寂しがっていないかいつも気にしてくれる
まだまだありますが、この辺で…。
私はAを愛情だと思っているけど、彼にとっては違うのかもしれない。
そんな風に思うだけで視野が広がりましたし、心が楽になりました。
彼が、私とは違う愛情表現を持っていることに気づけたのはとても良かったです。
2⃣部分的に心の距離を置く
人と深く付き合っていく中で、自己犠牲を払ってしまったり、自己犠牲を強いてしまったりといった問題が起こることがあります。
個人的には、高確率で起こるのではないかと思っていますが、あなたの夫婦関係はどうですか。
頼りにするのと、相手に背負わせるのとでは、全然意味が違います。だけど、その境界線はどこ?と聞かれたら、はっきりと答えるのは難しいですよね。
私は彼と一緒にいる時間が長くなっていくにつれ、「支えている」のか「犠牲になっているのか」どんどん分からなくなっていきました。
ただ分かっていたのは、しんどいという思いが日々少しずつ蓄積されていったということです。
だけど、旦那が好きすぎて、盲目的な愛を与えていた私は我慢するのも愛情だと言い聞かせてきました。
見守ることだって愛情なんだ
旦那も、私の苦しみに気づいていながらも、どうしたらいいか分からなかったのだと思います。
だって生活していると、ひとつのことで悩んでいられないじゃないですか。色んなことが起こり、それらに対して流れ作業のように対処していかなくてはいけません。
そして、生活は悩み事だけではなくて、笑えることもあります。
「笑えるなら大丈夫だ」と思った私と、「笑っているからもう大丈夫なんだな」と思った旦那。お互い、心の負担を軽く考えていました。そのせいで、お互いしんどくなってしまったんです。
このままでは、2人ともダメになる…。やっと自分のことを考え始めたのは、辛いと思い始めてから4年も後のことでした。
だけど、どうにかしようと思ったところで、私の心に襲ってくるのは罪悪感でした。彼を見捨てることになるのではと怖くなったのです。
だけど、私には絶対的に足りない「見守る」という恋愛スキルを身につけるべく、一日一日積み重ねていきました。
彼のことが好きだけど、信じてはいなかった
見守るといっても、大人の男性に対してどう接したらいいのか悩みました。何をしたらいいのか考えてもさっぱり思い浮かばなくて。
その時、何となく思い出したのが、昔、福祉施設で働いていた頃の自分です。
障がいのある子どもの支援をしていたのですが、あの頃は見守る大切さを痛感する毎日を送っていました。直接助けるのではなく、自立を助けるんだ…と何度言い聞かせてきたか分かりません。
そしてこんなことも自分に言っていました。「この子なら絶対にできるから、手を出してはいけない」って。
その記憶がよみがえった時、彼を信じる気持ちが薄れていたのではないか…ということに気づきました。
見守ると決めた数秒後には「何をしよう?」と考えている自分と、何かしてもらえることに慣れてしまった彼。
この悪循環を抜け出すには、心を鍛えるよりも行動に移したほうが手っ取り早かったです。
心よりも習慣を変える
心配する自分、罪悪感がある自分、本当は助けてあげたい自分がいることを認めたうえで、手を出さないという練習を何度も何度も繰り返しました。
最初は、彼も戸惑っていました。喧嘩になった時には「冷たい」と言われてグサッときたこともありましたが、少しずつ耐性がついてきたと思います。
まだ自信が持てるレベルではないものの、続けていけばもっといい関係になれるという手ごたえが、今の私を支えてくれています。
3⃣重い女であることを認める。そしてそんな自分を笑ってあげる
重い女ってやめるの難しくないですか?私の場合、恋愛に限らず、何でもかんでも重く受け止めてしまう習慣が直りません。
世の中には、重い女をやめる方法もありますが、私が試してみたのは「認めてみる」というものです。
ずっと言えなかった「だよね~」
重い女って「重い」と言われると、すごく怒りませんか?もしくはすごく傷ついたり、悲しんだり。
私も幾度となく辛い気持ちになったものです。
だけど、ある日「だよね~」と笑ってみたんです。なんでそうしようと思ったかは分かりませんが、たぶん気まぐれです。
この「だよね~」が思いの外、私の心を開放的にしてくれました。
そこからは、どの辺が重いのか質問できる心のゆとりができましたし、彼の意見に「なるほどな」と普通に納得できました。
受け入れて、重い自分を客観的に見てみると、4コマ漫画のネタになったら面白いかなぁなんて思うようになって。
重い女であることは変わっていないのに、私の言動や態度が軽くなったことで、彼も笑うようになりました。
前は面倒くさそうだったし、しんどそうだったのに。私が受け入れるだけで、彼の反応がこんなに違うものなんだなぁと思いました。
4⃣ケンカを利用して外出する
一人で外出できない問題は割とあっさり解決しました。そのきっかけが喧嘩です。
いくら旦那が好きすぎるといっても、喧嘩で嫌なことを言われてしまえば、憎しみも湧きます。イライラするし、しばらくは顔も見たくありません。
ある日、喧嘩後の冷戦状態へ突入した時に、彼の顔を見たくない今なら、一人で出かけられるのでは…と思ったんです。
手始めにドライブから始めてみました。これまでも喧嘩で家を飛び出したことはありますが、近所をうろつく程度。だから、あえて遠くにドライブへ行ってみたんです。
これが結構な解放感で。私は自由だー!自分で決めていいんだー!と清々しい気持ちになったことを覚えています。
それからは、ドンキに行きたいと思ったらわざわざ遠くの店舗へ足を運んだり、本屋さんや100均で遊んだりと、喧嘩後の外出をコツコツやっています。
旦那と仲良しの時には、今も一人で外出はしません。でも、出かける気もないのにわざわざ外出するのも面倒なので、今のやり方で、自立心を育てていけたらなと思っています。
まとめ
何事も度が過ぎると、あまり良いことはありません。
旦那が好きすぎて…まで行ってしまうと、幸せからは遠のいてしまいます。
まずはそのことを自覚しなくてはいけません。
旦那がそばにいない時に紙とペンを用意して、我慢していることや、実は納得できていないこと、困っていることなど、心の疲労に繋がっているエピソードを書き並べてみてください。
そして考えてみるんです。
5年後、10年後も同じだったらどう思うのかを。もし少しでも嫌だなと思うなら、変化を恐れず新しいことに挑戦するタイミングがきたと思ってください。
夫婦の形はどんどん変わっていくものです。それに順応していかないと、心のバランスを崩してしまいます。