私たちの喧嘩はいちいち長いし、相当派手に繰り広げられるのが普通ですが、時には「いつもと同じ類の喧嘩」では済まない場合もあります。
「今回は絶対に仲直りできない…修復なんて不可能…もう愛情もなくなった…」と疲れ果て、別れに向けて気持ちを作っていこうと決意するときもありました。
今回は、別れることしか頭になかった私が、「絶対に仲直りできない」→「仲直りしたい、やっぱりこの人でないと無理」と思えるまで、気持ちがどう流れていったかをお話したいと思います。
喧嘩中に、特に傷ついた彼の暴言や態度を何度も思い返しては、「私は悪くないのに、なんでこんなにひどい目に遭うのだろう…」と悲劇の主人公としてどっぷり悲しみに浸ります。
喧嘩後の彼はだいたいふて寝をするか、疲れはてて眠るか、ゲームに没頭するかのいずれかが多いです。嫌な目に遭うと全てを投げ出してしまえ!と思うタイプなので、現実から逃避するかのような行動が目立ちます。
それが余計に頭にくるんですよね。「お ま え の せ い だ ろ う が !!!!!」って。彼がもたらした喧嘩なのに、私が悲劇に浸る邪魔をしやがるなんて、コイツどこまでも最低だなとかなんとか思います。
とにかく、何でも悲劇に変換しまくってしまくってしまくって…というのが第一段階です。どこまでも自分に都合よく考えて、「私にも悪いところはあったかも」なんて振り返りは一切しません。
わざとそうしているのか、それとも無意識なのかは分かりませんが、ここ数年、第一段階はネガティブ&被害妄想女に徹しています。
仲直りできない証拠をどんどん積み上げていきます。本当はどこからか「大人になって自分から彼に声をかけなさない」という天の声が聞こえてくるのですが、全力で無視します。
だって、私は悲劇の主人公ですから。
所要時間:30分
喧嘩をした直後は投げやりみたいな気持ちになるので、ほとんど現実逃避をしていますね
悲劇の主人公を演じきった後は、お腹が減ります。喧嘩自体も3~6時間くらいと長いですし、ものすごくエネルギーも消費しますので。
同じに部屋にすらいたくないと思ったら、ドライブで好きな道を走るのですが、その途中でマックに寄ります。そして予算を考えずに、好きなものを買って、どっかの駐車スペースに停めてスマホをいじりながら無心に食べる。この一人だけ贅沢している感じが、ひどいことを言われた仕返しをしているようで、最高に気持ちがいいのです。笑
喧嘩後の彼は基本的に食欲を失っているので、私が何を食べても羨ましいなんて思わないでしょうが。
家にいるときは、冷蔵庫や食料品のストックコーナーを物色し、辛いものかジャンクなものを探します。ストレスが溜まるとなぜか辛いものが食べたくなります。昔はそんな習慣はなかったのですが、ここ数年くらいで辛いものを欲するようになりました。
第一段階で仲直りできない理由を突き詰めて、第二段階で体力・気力の充電のためにご飯を食べ元気になったところで第三段階です。
所要時間:30~60分
この時、僕は寝ているか家でゲームをしているかのどっちかですね
元気になると、必ず現実に連れ戻されます。この我に返ったときが一番しんどいです…。喧嘩するのは忙しい時期が多く、やるべき事が山積みになっています。
仲直りできない理由とか証拠集めなんてくだらないことに思えてきますし、あんなに熱演した悲劇の主人公も、完全にクールダウンした第三段階では私って本当しょーもない奴だな…と呆れる材料にしかなりません。
生活第一な思考になると、彼が現実逃避していても腹が立ちません。それどころか、「仲直りした時に、頑張ったことを報告して褒めてもらおう!」という謎のモチベーションが発生するのがこの段階。仲直りできないという考えは、きれいさっぱりなくなっています。
ということで、次に手に取るのは、机の上にいつも置いているタイマーです。使用頻度は低いのですが、喧嘩後は1時間でどれくらい仕事が進んだかを確認したくなります。
喧嘩をしたことで仕事のスケジュールが大幅に狂っていること、そして、喧嘩で時間を無駄にしてしまったという焦りから、時間を計りたくなるんでしょうね。
「失った時間を取り戻せ!」を合言葉に、眠気と闘いつつ仕事を進めていきます。
所要時間:2~8時間
この時、彼女のタイピング音をBGMにしてスヤスヤ眠っていることが多いです。いつもは自分も頑張らないと…となるのですが、この時は投げやりになっているので、あまり気にしないで朝を迎えます
彼の現実逃避が終わったら、仕事がどれくらい進んだかを彼に報告します。逃避後の彼は元の優しい人に戻っているので、必ず褒めてくれます。頭をなでろとねだったらなでてくれますし、疲れたから手を揉んでくれと頼めばちょっと面倒くさそうにしながらもやってくれます。
所要時間:5~10分
起きた時、いつも以上に仕事を頑張っていることが多いので、怒りを忘れてビックリします。それに、自分の怒りも大体収まっていますので彼女をねぎらうこともできるようになっています
私は彼との喧嘩を長く引きずることはありません。あまりにもひどいことを言われたときには、その言葉がいきなりパッと頭に浮かんでくることはありますが、怒りの感情が引くのは早いです。
相手が目の前にいて言い争っていたら何時間でも怒れますが、一人になったら1時間ももたずに怒りは消えていきます。そんなに長いことエネルギーを放出していたら身が持たないから、省エネモードに切り替わるのかなぁなんて思ったりして。
とはいえ、昔はそうでもなかったんですよね。怒りが消えては憎しみが湧いてきてまた怒る!を繰り返していましたから。
今のように、怒りを早々に手放すようになったのは、第一段階のお陰かなぁなんて思っています。膿を出し切るには、彼を100%悪者にする必要があって、それを難なく実行するには悲劇の主人公モードを発動させなくてはいけません。
喧嘩はどちらも悪いとか、私にも落ち度があるなんて正論は一切捨ててしまうことが、第一段階では大事だと思います。
こうして膿を出し切ったら怒りの元がなくなるので、そのお陰で怒りを引きずることがなくなり、現実に目を向けられるようになるのかなぁ…という自己分析でした。
あまりにもひどい喧嘩になって、仲直りできない!一緒に暮らしていくなんて無理!と思ったら、その気持ちを一旦爆発させてみてください。誰にも迷惑をかけない方法でやるなら何も問題ありません。私の場合は一人暗闇で悲劇の主人公になることで発散させてきました。
気持ちを爆発させて気持ちがすっきりしたら、自分の本心にも出会えると思います。
この時、普段通りの生活に戻ろうとするなら、まだ彼と一緒にいる意味があるということ。仲直りのきっかけは多いほうがいいですから、あなたから声をかけてあげてください。
もしも、別れたいと思うのであればその時は、別れることについて真剣に考える時期に差し掛かったということなのかもしれません。
怒りが湧いてくるときは、その元となる何かがあるはずです(寂しさとか、悲しみとか)。
それを見つけて根本的な解決を目指していくためには、平常心を取り戻す必要がありますから、そのためのステップとして、一人で怒りを発散させる方法を探してみてください。
そして心と体のダメージを回復するべく、自分を甘やかしてあげましょう。
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